偉大なギタリストと真空管。
先日、アメリカの偉大なギタリスト
エディ・ヴァン・ヘイレン氏が亡くなった。
彼はギターの奏法やフレーズ的な部分の先駆者であると共に、
ギターのハードウェア的な、ビブラートユニット(アーム)の革新やギター自体の固定概念を変えた。
その中でも変わらなかったのは、
ずっと真空管アンプを使用していたこと。
例えそれがマーシャルから5150に変わろうと、
最新のモデリングアンプや半導体素子を使ったアンプではなく、
あくまでも「真空管」だった。
ギターにおいても、古くからの考えにとらわれず
ギターを切った貼ったして
「自分の道具」として使うほどのエディも、
最新デバイスを搭載したアンプでなく、
あくまでも真空管をセレクトしていた。
やはり真空管の持つ「音」は何物にも変えがたい魅力といえる。
もちろん、トランジスタアンプや半導体を使ったアンプを
使うギタリストも多いし、メンテナンスのことを考えると、
それも当然だと思う。
ある意味、これは自動車の電動化と似ている部分もあり、
いくらハイブリッド車や電気自動車がスタンダードになろうと、
ガソリンの内燃機関を持つ自動車が消えることはないとおもう。
自分も真空管の音が大好きだし、
ガソリンエンジンが大好きだ。
大量生産には向かない時代も来るだろうが、
愛好家がいなくなることはないだろう。
エディ・ヴァン・ヘイレン氏のご冥福を祈ります。
合掌。
画像はMesa/Boogieの背面部分から見える 6L6パワー管